今回解いてみたIT試験の過去問は、IPAの平成17年春ソフトウェア開発技術者(現・応用情報技術者)午後1問4からの出題で、プロジェクトマネジメント分野です。ファンクションポイント法を用いたシステム開発規模の見積もりがテーマになってます。
ファンクションポイント法は、画面やファイルの数とその複雑さを積み重ねて評価するため、ユーザー視点で開発規模の見積もりがしやすくなってます。
平成17春ソフトウェア開発技術者午後1問4(プロジェクトマネジメント)
(引用ここから。解答を入れるための空欄の形式など一部改変があります。)
問4 開発規模の見積りに関する次の記述を読んで,設問1~4に答えよ。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
ソフトウェア開発会社のB社では,従来,開発規模の見積りにステップ数を用いていたが,担当者によって見積規模の偏差が大きくなっていた。開発規模の見積根拠に客観性をもたせ,担当者による偏差を小さくするために,ファンクションポイント法を用いた見積りを行うことにした。そこで,現在B社で開発を計画している蔵書管理 システムの開発規模を,ファンクションポイント法を用いて見積もることになった。蔵書管理システム(以下,本システムという)の概要を図に示す。
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
ファンクションポイントを求めるために必要なファンクションタイプの一覧を表1に,ファンクションタイプ別の複雑さの判断基準を表2~4に示す。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
なお,図では発行所情報及び著者情報の登録・修正機能,帳票作成機能の一部を省略している。設問で求めるファンクションポイントについては,これらの機能を考慮する必要はない。
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
設問1 本システムのファンクションを表5に整理した。表中の[a],[b]に入れる適切な字句を答えよ。ここで,[b]は表1の記号を用いて答えること。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
設問2 本システムの書籍情報に関するトランザクションファンクションを表6に整理した。表中の[c]~[f]に入れる適切な字句を答えよ。ここで[c],[f]は表1の記号を用いて答えること。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
設問3 表7に基づき,本システムの未調整ファンクションポイントを算出する。表中[g]~[k]に入れる適切な数値を答えよ。ここで,[k]は表中の――部分に数値を補完して算出すること。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
設問4 表8に基づき,システムの影響度の合計18 と仮定して,本システムのファンクションポイントを求めよ。答えは小数第1 位を四捨五入して整数で求めよ。ここで,[k]には表7と同じ数値が入るものとする。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20_2/
2008h20a_sw_pm1_qs.pdf
(引用ここまで)
解答と解説については、「2」のページに記載しています。