ファンクションポイント法によるシステム開発規模の見積り。(平成17春ソフトウェア開発技術者午後1問4)

解答です。

設問1
[a]:中 [b]:ILF

設問2
[c]:EI [d]:低 [e]:高 [f]:EO

設問3
[g]:1 [h]:0 [i]:2 [j]:15 [k]:66

設問4
55

解説してみた。

設問1
・[a]について
「書誌情報」は、ファンクションタイプILE、レコード種別数1、ファイル数60なので、表2の判断基準から複雑さは中となる。よって、[a]には「中」が 入ります 。

・[b]について
「資産管理情報」は、マスタファイル(台帳ファイル)として保管されることから、表1の「1つ以上の処理を通して作成、更新されるデータを保持する」に該当し、ファンクションタイプはILFになる。よって、[b]には「ILF」が 入ります

設問2
・[c]について
「書誌情報訂正」は、データを投入して書誌情報を更新するため、ファンクションタイプはEIになる。よって、[c]には「EI」が入ります。

・[d]について
「書誌削除」は、ファンクションタイプEI、関連ファイル1、ファイル数6なので、表3の判断基準から複雑さは低となる。よって、[d]には「低」が 入ります 。

・[e]について
「書誌情報照会」は、ファンクションタイプEQ、関連ファイル3、ファイル数20なので、表4の判断基準から複雑さは高となる。よって、[e]には「高」が 入ります 。

・[f]について
「書誌一覧印刷」は、発行所別の書籍数を集計して印刷するため、ファンクションタイプはEOになる。よって、[f]には「EO」が 入ります 。

設問3
 ファンクションタイプと複雑さは以下のようになります。

EI(低)×1
EI(高)×2
EO(低)×1
EO(高)×1
EQ(高)×1
ILF(低)×2
ILF(中)×2

 表7の未調整ファンクションポイント算出表に数値を記入して完成させると、次のようになります。

 よって、[g]に「1」、[h]に「0」、[i]に「2」、[j]に「15」、[k]に「66」が入ります。

設問4
 最終的なファンクションポイントは、

66×(0.18+0.65)=54.78


 整数で求めるので、55になります。

IPAの公式解答はこちら。
平成17年春ソフトウェア開発技術者午後1 IPA公式解答(PDFファイル)

 今回は空欄に字句や数値を記入する解答形式でした。実際にシステム開発した経験などがないこともあって、ファンクションタイプの判別がなかなか難しい。システム開発の機会が無い方は、似通った演習問題を数多く解いてファンクションポイント法に慣れるしかなさそうです。

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