携帯電話の状態遷移の過去問を解答・解説。(平成17春ソフトウェア開発技術者午後1問2)[ラズパイ電話への道]

解答です

設問1
[a]報知チャネル受信
[b]待受状態
[c]留守番録音設定
[d]通話ボタン押下
[e]自動応答完了

設問2
(1)始点:リンク確立 終点:回線切断
(2)基地局から終話要求を受信/切断要求送信

解説してみた

設問1
[a]自端末識別コードを確認するまで、報知チャネルの受信を続ける。
[b]基地局を見つけて位置登録すると、待受状態に遷移する。公式解答では「待受」となってますが、「状態」が付いていても許容範囲と見ていいかもしれない。
[c]留守番録音設定が行われていると、着信音が3回鳴った後、音声録音状態に遷移する。
[d]自動応答中(着信音が鳴っている間)に通話ボタンを押すと、着信拒否登録、留守番録音設定があってもできるようになる。
[e]自動応答(留守番録音及び着信拒否)の処理が完了すると、 基地局に切断要求を送信する。

設問2
 リンク確立中(通話中)から回線切断に遷移するのは、終話ボタンが押される、もしくは、 基地局から終話要求を受信の2パターンあります。ステートチャートの図には、終話ボタンが押されるパターンしか記載されておらず、基地局から終話要求を受信のパターンが欠落しています。

 よって、(1)については、始点が「リンク確立」、終点が「回線切断」。(2)については、「基地局から終話要求を受信/切断要求送信」となります。

平成17年春ソフトウェア開発技術者午後1 IPA公式解答(PDFファイル)

ラズパイ電話を作れるようになるためにも、ITスキルを身に付けていく

 選択式でなく、空欄に単語や文章を入れて記述解答する形式なので、なかなか難しい。

 それにしても、普段何気なく使っている携帯電話の通話処理は、このような流れで行われていたのか!と、なかなか興味深い。

 この問題が出題されたのは平成17年だから、この問題文中の携帯電話端末はフィーチャーフォン(いわゆる、ガラケー)になると思われます。現在のスマートフォンによる通話処理の流れもほぼ同じと見ていいと思う。

 携帯電話のシステムについて学べる記事や資料などを今後も探しつつ、情報セキュリティやネットワークなどに関する各種試験の過去問も解いていこうかなと思ってます。ラズパイで電話をやるとなれば、当然インターネットに接続することになるため、どうしても情報セキュリティ対策やネットワークのスキルが不可欠になってきます。

 何なら、ラズパイ電話を作るなどラズパイでスムーズにシステムを構築・運用するためのスキルを身に付けるために、IPAの情報処理技術者試験などのIT試験を狙うのも悪くないかな?IPA試験であれば、基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントは既に合格済なので、次は応用情報技術者にチャレンジとなります。

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