自動販売機のテストケースを原因・結果グラフを使って作成。(平成17年秋ソフトウェア開発技術者午後1問2)

 今回解いてみたIT試験の過去問は、IPAの平成17年秋ソフトウェア開発技術者(現・応用情報技術者)午後1問2からの出題で情報システム開発分野です。自動販売機が正常に動作するか確認するためのテストケースを、原因・結果グラフを用いて作成することがテーマになっています。

 自動販売機の動作に関係するので組み込みシステム分野にも見えそうですが、システムのテストがテーマになっているので、情報システム開発分野の方が合ってそうです。

平成17年度秋平成17年秋ソフトウェア開発技術者午後1問2(情報システム開発)

平成17年秋ソフトウェア開発技術者午後1(PDFファイル)

(引用ここから。解答を入れるための空欄の形式の変更、機種依存文字である丸数字を<1>のように表記するなどの一部改変があります。)

問2 テストケースの作成に関する次の記述を読んで,設問1~4に答えよ。

 飲料自動販売機システムのテストケースを作成することになった。対象とするシ ステムの仕様を図1に示す。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

図1のような仕様を基にテストケースを作成する技法を,ブラックボックステストという。ブラックボックステストの代表的技法をまとめると,表1のようになる。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

 飲料自動販売機システムのブラックボックステストに取り組むため,まず同値分割及び限界値分析によってテストケースの作成を進めた。さらに,入力条件,環境条件及び出力の組合せの漏れを防ぐために,原因結果グラフと決定表を考えることにした。
 原因結果グラフは大きな仕様では扱いにくいので,扱いやすいように仕様を分割 するのが一般的である。今回は,”購入準備”と、”購入・返金”に分割し,ある1種類の商品に着目して検討することにした。
 原因結果グラフで使う記号は図2 のとおりとし,”購入準備”の原因結果グラフを図3のように考えた。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

 図3の各原因をーつの条件とし,各結果をーつの動作として,原因結果グラフに対応する決定表を表2のように考えた。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

 次に,”購入・返金” の原因結果グラフを図4のように考えた。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

設問1 表1中の[ア]~[ウ]に入れる適切な字句を,[ア],[イ]は5字以内,[ウ]は10字以内で答えよ。

設問2 表2中の[エ]に入れる記号を、左から順に四つ答えよ。

設問3 図4の<3>と該当する結果とを線で結び、図2の記号を用いて図4を完成させよ。

設問4 図3及び図4の原因と図4の結果を比較すると,購入ボタンを押した後の結果が,図1 の”購入・返金”の仕様では不十分であることが分かった。不足している結果を,二つ挙げよ。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2005h17_2/
2005h17a_sw_pm1_qs.pdf

(引用ここまで)
 解答と解説については、「2」のページに記載しています。

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