サービスが終了したECOに代わるMMOの移住先を探しつつ、ITスキルを身に付けることを目指しています。快適にMMO生活を満喫するためには、セキュリティ対策を行ったり、ネットワークやシステムなどのユーザ環境を良好に保つことが避けては通れないです。
何者かによる不正アクセスでゲーム内資産が失われたり、ネットワークやシステムの突発的なトラブルにより楽しみにしていた期間限定イベントに参加できなくなろうものなら泣くに泣けないです。
このようなネットワークやシステムのトラブルに備えるためにも、ITスキルをガッチリ身に付けておきたいです。
ITスキルを身に付ける一環として、2019年の10月にIPA情報処理技術者試験の1区分である情報セキュリティマネジメント試験を受験し、何とか合格。基本情報技術者試験には10年以上前に既に合格していたので、IPAのITSSレベル2の試験はは2つともクリアとなりました。そして、情報セキュリティマネジメント試験に合格して少し経過したあたりから、今度はITSSレベル3の応用情報技術者試験に向けての学習に取りかかってました。
2020年10月、2021年4月と応用情報技術者試験にチャレンジしたものの、午後試験が難しくてやられてました。 出来具合としては、2020年10月、2021年4月ともに、午前7~8割/午後4~5割程度だったかな?そして、2021年10月に3度目のチャレンジ。
今回も午後試験でやられたと思っていたので、受験したことをすっかり忘れてました。そして、先日書留郵便で合格証書が届いたことで、ここで初めて応用情報技術者試験に合格していたことを知りました。
3度目のチャレンジで、ようやく応用情報技術者試験に通ることができました。ここまでの2年間は長かった・・・。
私が応用情報技術者試験合格に向けて行ってきた対策は、以下のようになります。
午前試験対策。
・キタミ式のテキストを一通り最後まで読む。
まずはテキスト選びからスタート。応用情報技術者試験対策用のテキストは多数で回ってますが、イラストなどで図解しているテキストの方がわかりやすいと思ったことから、「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」(技術評論社)を選びました。
テキストを購入したら、まずは最後まで一通り読んでいきます。イラストで図解されていることもあり、文字だけの解説に比べて具体的にイメージしやすかったです。毎日少しづつ読み進め、1ヶ月ほどで最後まで読み切りました。
・まずは基本情報技術者試験のおさらい。
キタミ式のテキストを一通り最後まで読み終えたら、次は過去問演習に入ります。以下のような理由から、応用情報(午前)の過去問演習を始める前に、基本情報のおさらいから入りました。
基本情報技術者試験に合格したのが10年以上前になるため、忘れていることがかなり多かったです。情報セキュリティ分野については、直前に合格した情報セキュリティマネジメント試験の対策を通じてある程度覚えなおしたものの、その他の分野はまだまだ。
加えて、基本情報技術者試験に合格した当時とは、IT事情が大きく変化しています。新しいハードウェア・ソフトウェア・規格・開発手法などが登場したり、社会の変化に伴うIT関連の法改正やビジネス手法の変化などが起きてます。
私が基本情報技術者試験に合格した当時は、外部記憶媒体としてフロッピーディスクやMOディスクが現役でした。USBは登場していましたが、転送速度の関係から、HDD接続はまだまだSCSIが主流でした。その一方で、現在注目されているネットワークの仮想化やIoT(インターネットを通じて家電などの機器を制御)みたいな概念は、当時はまだドラマなどのフィクションの中だけの話でしかありませんでした。
それから、応用情報技術者試験(午前)には、基本情報技術者試験(午前)の過去問からも毎回5~10題ほど出題されているようです。そうなると、基本情報技術者試験の過去問を回ることも、応用情報技術者試験の対策として外せなくなります。
こんなわけで、過去問演習は基本情報技術者試験のおさらいからスタート。過去問演習は、こちらのサイトを利用させていただきました。
「基本情報技術者試験ドットコム」に掲載されている平成21年春以降の午前過去問をひたすら解いていきます。
過去問演習を始めたばかりの頃は、忘れてしまったことが多かったことに加え、初めて見るシステムや用語などが次々と登場したこともあって、正答率は5~6割程度でした。不正解だったり、よくわからない問題については、テキストや過去問サイト、各種のWebサイトなどで調べながら把握していきます。それから、IPAの情報処理技術者試験(全区分)の午前は、過去に出題された問題がそっくりそのまま再出題されることが多いので、どうしても理解できない問題については、問題文と正解の選択肢を一緒に覚えてしまう最終手段もあります。「この図を見たら正解の選択肢は〇」みたいに。
そのこともあって、基本情報(午前)の過去問を一通り回り終える頃には、8~9割正答できるようになってました。
・応用情報技術者の午前試験の過去問を解く。
基本情報(午前)の過去問を一通り解くことでおさらいが済んだら、いよいよ応用情報(午前)の過去問演習に着手します。
過去問演習は、こちらの「応用情報技術者試験ドットコム」を利用させていただきました。「基本情報技術者試験ドットコム」の姉妹サイトです。
「応用情報技術者試験ドットコム」に掲載されている平成21年以降の午前過去問をひたすら解いていきます。応用情報の過去問演習に入る前に、基本情報のおさらいをやっていたこともあり、演習を始めたばかりの頃でも7割ほど正答できてました。午前過去問を一通り回り終える頃には、安定して9割取れるまでになってました。
・高度区分試験の午前2過去問にもチャレンジ!
2回目のチャレンジから、高度区分の午前2過去問も回ることにしました。応用情報技術者の午前試験は、高度(全区分)の午前2過去問から毎回5~10題ほど出題されているらしい。それに、上の知識を身に付けていた方が、午後試験で多少は解答しやすくなるかも?という理由もありました。
高度区分の午前2過去問演習は、こちらのサイトを利用させていただきました。
その他の高度区分の午前2過去問については、こちらのサイトを利用させていただきました。
さすがに高度区分というだけあって、かなり詳細なことまで問われています。高度区分の過去問を回り始めたばかりの頃は、何が何だかわからないことの連続でした。地道に解説を読んだり、ネットで検索して調べながら、少しづつ覚えていった感じです。
午後試験対策
応用情報技術者試験の難関は午後試験です。大問1つにつき4~5ページほどの長文を素早く読み、設問で問われている事象・理由・解決手順などを指定文字数以内に簡潔にまとめて解答していく必要があります。
午後試験は選択制(情報セキュリティは必須)になっており、情報セキュリティ+自分が得意な4分野を選択して解答することになります。このため、とても歯が立たないような苦手分野については、バッサリ切って捨ててもOKとなります。
といっても、対策を行う選択問題の分野が4つだけだと、本番で難しくて解けそうにない問題に遭遇した場合に逃げられなくなるため、余裕をもって5~6分野の対策をしておくのが望ましくなります。
私が3回目のチャレンジまでに対策を行った分野は、
・情報セキュリティ(必須)
・経営戦略
・システムアーキテクチャ
・ネットワーク
・組み込みシステム開発
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
になりました。情報セキュリティ、ネットワーク、サービスマネジメントの3分野については、自分のユーザー環境を良好に保つ上でも直接関係してくることもあって、重点的にやってました。
・長文問題に慣れる目的で、午後対策も基本情報技術者試験のおさらいから。
午後試験の長文問題に慣れることと、数多くの「事例」に触れることを目的に、午後試験対策についても基本情報技術者試験のおさらいから入りました。
「基本情報技術者試験ドットコム」に掲載されている午後過去問のうち、本番で選択する予定の分野に対応する過去問を解いていきます。最初のうちは長文を素早く読むのがきつかったですが、慣れてくれば全部選択式ということもあり、ケアレスミスにさえ注意すれば、概ね正解できるようになってました。
大問を1つ解き終えたら、解説をじっくり読んで「なぜそのような解答になるのか?」を理解するとともに、問題文のテーマになっている事例の特徴も把握していきます。事例の把握を積み重ねていくことにより、午後の長文問題が解答しやすくなるだけでなく、実際に利用していてネットワークやマシンのトラブルに遭遇した際に、迅速な対応が可能になってきます。
・トラブルシューティングを身に付ける感じで、応用情報技術者試験の午後過去問を解いていく。
基本情報技術者試験の午後過去問を解いておさらいが済んだら、応用情報技術者試験の午後過去問の演習に入ります。この際に「午後問題の重点対策」(いわゆる緑本)を購入しておきました。
今度は「応用情報技術者試験ドットコム」に掲載されている午後過去問の中で、必須の情報セキュリティと選択予定分野の問題を解いていきます。この「応用情報技術者試験ドットコム」では、午後過去問の正誤判定もしてくれます。短文で解答する問題については、IPA公式解答と一致していなくても、ある程度意味が近ければ正解判定になるみたいです。
事象や理由、解決手順などを指定文字数以内の単語や短文で解答する問題は、かなり詳細な部分まで理解していないと解答にたどり着くことが困難なので、かなりきついです。午後過去問の演習を始めたばかりの頃は、半分正答できればいい方でした。問題演習というよりも、「応用情報技術者試験ドットコム」や「午後問題の重点対策」の解説を読みながら「トラブルの事例とそれに合わせた解決手順」(いわゆるトラブルシューティング)を少しづつ身に付けていく感じでやってました。「〇〇だから△△という事象が起きている」「〇〇だから△△の手順で解決する」といったような。
・ソフトウェア開発技術者時代の午後過去問も回る。
3回目の受験に向けた対策では、応用情報技術者試験の選択予定分野の午後過去問を一通り済ませた後は、より多くの事例に触れることを目的に、ソフトウェア開発技術者時代の午後過去問(IPA公式で公開されている平成16年以降)も回ってみました。
かなり年月が経過していることもあり、この頃の過去問について解説しているサイトはほとんど見当たらなくなってます。このため、「なぜそのような正答になるのか」について自分で調べて回る必要がありました。どうせならばということで、解説について自分の言葉でまとめてみることをやってみました。
そして、いくつかの過去問について、自分で解説した記事をこの「羽の舞う風景」にて掲載しています。
・平成17年春午後1問2
携帯電話の待ち受けから通話終了までの機器の状態遷移について問われています。
・平成17年秋午後1問1
VLANを用いることによるオフィスの柔軟なネットワーク構成がテーマになってます。
・平成20年春午後1問3
リバースプロキシサーバを用いたシングルサインオンによる認証処理の流れがテーマになってます。
・高度試験の午後1過去問にもチャレンジ。
情報セキュリティ分野については、高度区分の1つである情報処理安全確保支援士の午後1過去問にもチャレンジしてみました。高度区分だけあって、かなり難しい。解答で使用する文字数も50~60文字前後と増えています(応用情報の午後は、20~40字程度)。問題を解くというよりも、事例に触れていく感じでした。
ITについての各種基準などの文書に軽く目を通す。
IPAの情報処理技術者試験では、情報処理分野に関する各種基準・規格について問われたり、これらの基準を踏まえた解答を求められる問題が出題されています。
情報セキュリティ管理基準(経済産業省)
情報資産を守ることを目的とした情報セキュリティの管理体制の構築、管理策を適切に整備・運用するための実践的な規範として、情報セキュリティに関するコントロールの目的と項目が定められています。情報セキュリティ管理の国際基準であるISO/IEC 27001/27002(JIS Q 27001/27002)をベースとしています。
システム監査基準(経済産業省)
システム監査の品質を保証するために、システム監査人の監査を行う方法や手続きについての基準を定めた文書です。
システム管理基準(経済産業省)
企業その他の情報システムが適切にコントロールされるように、システム管理者が実践すべき規範について定められたガイドライン。
3回目の本試験を受験した感じ。
午前試験については、体感で8~9割程度取れた感じでした。マークミスその他の細かいミスが無ければ、とりあえずは通過できたかな?
午後試験は、システムアーキテクチャ、ネットワーク、サービスマネジメント、システム監査を選択。解答した体感としては次のようになりました。配点は不明なので、単純に正解できたかな?の割合です。
・情報セキュリティ(必須) 8~9割
・システムアーキテクチャ 4~5割
・ネットワーク 7~8割
・サービスマネジメント 7~8割
・システム監査 4~5割
情報セキュリティ、ネットワーク、サービスマネジメントについては、上手くいけば高得点を狙えるかも?な一方で、システムアーキテクチャとシステム監査では苦戦し、半分取れればいいかな?ぐらいの手ごたえでした。全体的には、配点によってはワンチャンあるかな?といったところ。
合格を知ってから成績照会(受験番号とパスワードが手元になかったので、IPAに手続きして取り寄せ)をしてみました。
午前はなんと90点に到達!ストラテジ系が全部取れてました。応用情報技術者の過去問に加えて、基本情報技術者と高度区分の過去問を回ったことが利いたかもしれない。新規問題も結構取れていたことになります。一方、午後については68点で、なんとか合格ラインに潜り込めた感じでした。
プログラミングとデータベースからは完全に逃げたことになります。旧制度のソフトウェア開発技術者試験であれば、プログラミングとデータベースが必須で、しかも配点が高いため、全く手を出せなかったです。現行の応用情報技術者になって解答する分野を選択できるようになったことで、ようやく勝負できた感じになりました。
学習時間について。
応用情報技術者試験の学習に着手してから合格するまでに要した学習時間は、チャレンジ回数が3回ということもあり、1,500時間程度に達したと思います。私が最初に合格したIPA情報処理技術者試験である初級システムアドミニストレータ試験(現在のITパスポート試験に相当)からの累計学習時間となると、2,000~2,500時間ぐらいかも?
まだまだ先は長い。
3回目のチャレンジで応用情報技術者試験に合格できたものの、ITスキルを身に付けていくことについては、まだまだ先は長いです。ようやく、ネットワークやシステムに関してのトラブルが発生した場合に、ある程度の対応ができるようになったところかな?
ECOでいったら、手加減エミルドラゴンを倒して上位転生イベントを解放し、上位転生イベントでキャラクターのジョブに対応した武神を倒して、上位転生で3次職になったところかな?タイタニアやドミニオンであれば、6枚の羽を付けられます。
ITSSレベル3の応用情報技術者をクリアしたことにより、次はいよいよ高度区分(ITSSレベル4)を目指すことになります。高度区分では、さらに難易度が高い記述問題(一部の区分は論文試験もある)が待ち構えています。実際にチャレンジできるようになるのは、当分先になりそう・・・。
ECOでいえば、アナザーエンシェントアークや無限回廊(中層・下層)を進んでいき、無限回廊の100層で待ち構えるウィッカ・アラディアを倒して、奈落階層への道を開く感じになります。
最初にチャレンジする予定の高度区分は、情報処理安全確保支援士(セキスペ)を考えています。情報セキュリティは、何をやるにしてもついて回るだろうし、不正アクセスやDos攻撃などのサイバー攻撃は常に進化を続けていることから、こちらもガッチリスキルを身に付けて対応するしかないこともあります。
「IT試験の過去問を解説してみた」は、今後も続けていこうと思います。自分の言葉で解説を書くことによって、将来的にチャレンジする予定の高度区分午後の記述対策につながるかもしれない。