先行後続関係があるバッチジョブの処理時間評価。(平成18年春ソフトウェア開発技術者午後1問4)

解答です。

設問1
[a]:Job-A→Job-D→Job-H [b]:180

設問2
[c]:60 [d]:8 [e]:9 [f]:210

解説してみた。

設問1
・[a],[b]について
 Z1のジョブチャートに各ジョブの所要時間を記入すると次のようになります。

 この図から、クリティカルパスは、Job-A,Job-D,Job-Hを経由する太い赤線になります。そして、クリティカルパスを通るJob-A,Job-D,Job-Hの所要時間の合計は180分になります。よって、[a]には「Job-A→Job-D→Job-H」、[b]には「180」が入ります。

設問2
・[c]について
 Job-Jの データ処理1件あたりの処理時間は0.1秒で、それが36,000件あるので、全部の データ処理が完了するまでの所要時間は、3600秒=60分となります。よって、[c]には「60」が入ります。

・[d],[e].[f]について
 Job-JJを開始するために、Job-DとJob-Gが終わっている必要があります。開始からJob-D終了までの所要時間とJob-G終了までの所要時間のうち長い方は125分になります。また、Z2の一連の処理は午前2時から午前5時半の210分間で終わらせる必要があります。これらのことから、Job-JJの許容時間は85分になります。

 データ処理件数は216,000件あるので、分割なしのJob-JBの所要時間は360分になります。また、Job-JAとJob-JCは合わせて分割数n×5分の所要時間になります。分割無しの場合、Job-JJの所要時間は360+5=365(分)になります。

 Job-JJが許容時間以内に完了可能な分割数nを求めるには、360/n+5n≦85を満たすnを求めればOKです。nは整数なので、無理して不等式を解かなくても、整数を順番に当てはめて左辺が85以下になるようなnを探し出せばOKです。

 順番にnに整数を当てはめていくと、n=8とn=9の時に、左辺が許容時間ちょうどの85になります。そして、この場合のZ2全体の所要時間は210分になります。よって、[d]には「8」、[e]には「9」、[f]には「210」が入ります。

IPAの公式解答はこちら。
平成18年春ソフトウェア開発技術者午後1 IPA公式解答(PDFファイル)

 今回は全て解答欄に数値や字句を記入して解答する形式でした。プロジェクトマネジメント分野のPERT図を使いこなせていればそれほど苦労しないで解答できると思う。許容時間に間に合うようなJob-JJの分割数を求める問題についても、整数を順番に当てはめていけば何とかなりました。

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